「そもそも、どこでやっているかわからない」禅や瞑想に関心を抱きながらも、そんな理由であきらめるなかれ。実は全国津々浦々、参加できる会はある! 各地の正統派&変わり種スポットを一挙紹介。

自分の心を整えよう、と思ったときに取り組んでみたくなる禅や瞑想。しかし関心があっても、実際にやるとなるとハードルが高そうでしり込みするのではないだろうか。

しかし実は全国各地で、一般に開放された会は多数行われている。傾向として多いのは、初回は予約制で住職が作法を説明し、2回目以降は自由に参加できるタイプだ。「地名+坐禅会」などの検索で催し自体は容易に見つかるが、web経由で予約できる寺はわずか。希望者は参加費の確認を含めて、電話で詳細を問い合わせておきたい。

また由緒ある寺に一般人が乗り込んだら嫌がられるかも……という心配は無用だ。各スポットに尋ねたところ、「お寺はもともと心の安らぎを求める憩いの場。気楽にお茶を飲みながら楽しい一時を僧侶と共に過ごしてください」(寺カフェ代官山を運営する信行寺・浅野弘毅住職)の意見に代表されるように、「気軽に禅にふれてもらいたい」「寺院と行事のハードルは高くない」という声が目立った。「地域社会が変化し、葬儀のビジネス化が進む流れのなか、寺院も変わらずにいられません。布教が当然の務めであるのを肝に銘じて、みなさまと向き合うため行事についても考えたい」(林昌寺・武内祐介住職)と、寺側も交流を求めているのである。

また窓口は寺とは限らず、次ページで紹介する弘前の禅林街のように観光協会主導だったり、旅行会社がツアーに組み込む坐禅体験もある。瞑想に関しては、真言密教の瞑想法・阿字観体験を提供する寺が各地にあり、ヨガのプログラムの中に組み込まれていることも多い。

「本をいくら読んでもスポーツがうまくならないように、実践が大切。ぜひ坐禅会などに足を運んでください」(東光寺・横山友宏副住職)

興味があれば、近くの現場へ。