情報分散で「脳の処理能力」は低下

6年ほど前に、『情報は1冊のノートにまとめなさい』という本がベストセラーになりました。タイトルを見ただけでハッとさせられた人は多かったのではないでしょうか。

私もそのひとりです。情報の保管場所がバラバラになっていると、私たちの脳は不安を感じます。「あ、あの資料、どこだっけ?」と、読者の皆さんもザワザワした気分になったことがあるに違いありません。

そこで今回は、「一元管理の習慣」をご紹介したいと思います。

【1.分散させると脳の処理能力が低下する】

現代人は仕事によって多少の差はあれど、みな「多忙」です。いろんな方面からいろんな仕事や情報が舞い込みます。問題は、それをどう処理するかです。

たとえば、
「打ち合わせ時、配布資料にメモをした」
「上司の指示を近くのメモ紙に書いた」
「社内研修の学びはテキストに記録した」
「やることリストは手帳に書いたり、ノートに書いたり、スマホにメモしている」
「美味しいお店情報を聞いたら、スマホにメモする」
「日記は日記帳に書く」

と、案件ごとにメモや記録は分散してしまうことが多々あります。すると、すぐにこんな事態になってしまいます。

「申請書類など5件の関連資料が、机や引き出し、カバンに拡散している」
「仕事の予定は手帳、私生活はグーグルカレンダーと2つに分かれている」
「アイデアは手帳にメモしたり、スマホにメモしたりする」