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■モデル家計簿

【家族の人数】4人
世帯主年齢60歳
世帯年収400万円
非消費支出2万2364円
手取り収入31万0969円

熟年離婚が流行しているが、お一人さまになっても安定した収入を得る働き口がないと、途端に生活が困窮する。では、お二人さまならいいのかというと、それはそれで大変。引退して時間をもてあました夫が、退職金をはたいて憧れだったスポーツカーを購入してしまうこともある。また、この年代は食べることが楽しみで、高級な食材を買い求めたり、外食の回数が増え、食料費が下がらないことが特徴だ。
 
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■林家の家計簿

家族の人数2人
世帯主年齢67歳
世帯年収592万円
非消費支出6万6333円
手取り収入42万7000円

母親の介護費用が支出の約4割を占め、家計に重くのしかかっていて、今が苦しいのはわかる。自営業の場合は定年に関係なく働けるとはいえ、林家の場合、スーパーなどとの競争が激化している小売店なのでキャッシュ的には苦しいかもしれない。また自営業は退職金もなく、年金も国民年金の場合が多い。ただ、林さん自身は30年以上、会社員として働いており厚生年金に加入していたことは大きい。