仕事帰りに銀行に寄って105円の手数料を払うたびに、怒りがこみ上げてくる人も多いだろう。コンビニATMなら、ヘタをすると210円もとられる。1万円引き出したときの手数料率は2.1%にもなる計算で、普通預金金利の0.02%と比べればその高さは歴然だ。そこで、手数料とおさらばする方法を確認しよう。

実は、「引出手数料」というのは正確な表現ではない。払うのは「ATM利用料」で、自行ATMだと所定の時間内なら無料、時間外だと有料になる。自行ATM以外だと基本的にATM利用料がかかり、時間外だと時間外手数料が上乗せに。これらの手数料は自分の口座に入金するときにもかかるし、振り込みなら振込手数料に上乗せになるから油断大敵だ。

そこで、タダで引き出す基本その1は「自行ATMで時間内におろす」。時間内とは通常「平日の8時45分~18時」を指すが、銀行によって異なる場合があるのでチェックしておこう。また、自行ATMで時間外だと手数料は105円が普通だが、みずほ銀行のように平日でも23時~翌日8時だと210円かかる銀行もあるため注意が必要だ。

その2は、「タダで使えるATMを覚える」。他行ATMだと時間内でも基本的に手数料がかかる。タダにするには銀行ごとに提携しているコンビニなどのATMを確認しておくことだ。

三菱東京UFJ銀行には使えるATMが多く、セブン銀行(セブン-イレブンなど)、ローソン、E-net加入のコンビニ(ファミリーマート、ミニストップ、サークルKなど)のほか一部地方銀行のATMが時間内無料だ。

三井住友銀行であれば、am/pmのATM「@B∧NK(アットバンク)」が時間内無料で、コンビニのほか、ゆうちょ銀行のATMも時間内無料になる。また、自行ATMと@B∧NKのATMは口座の預金残高が引き出し時に10万円以上あれば平日は終日無料。さらに毎月25日、26日は終日無料だ(休日に重なる場合は前後の平日に変更)。