仕事メールに顔文字、会議中のケータイ、ご馳走してもお礼なし。この中で最もバカにされるのはどれ?上司や部下など社内の人、お客様や協業パートナーなど社外の人。それぞれの相手からバカにされる振る舞いがわかった!

同じ職場で働く仲間に対してやってはいけないことの筆頭は「手柄の横取り」。これは対上司篇でも上位にランクインしたが、相手は同僚でも同じ。しかも横取りされた相手が上司なら見返りが期待できなくもないが、同僚では何の得もなさそうだ。

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社内の同僚に対する振る舞いとして「バカ」と感じる行為ランキング

もっともこれは珍しいことではなく、どんな会社でも何かヒットが出ると、「あれはオレがやった」という人が関係者の中から続出するものだ。しかし横取りされたほうは恨みを忘れない。くれぐれも自重したい。

2位は「仕事を手伝ったのにお礼を言わない」。これは雇用形態の多様化や職務分掌の細分化が理由だろう。いまの職場では、「あなたにはこの条件でこの仕事をしてもらいます」ときっちり決まっていることが多い。皆が同じ条件で働いていた頃のように、「手伝ってもらうのは当たり前」という態度は通じなくなっている。感謝の表現が重視されるゆえんだ。

現代は共に働く人との「横のつながり」がつくりにくい時代だ。業務が細分化され、個人ごとの短期成果も問われるため、皆自分の持ち場にしか目がいかなくなっている。雇用形態が違えば腹を割って話しにくい。結果、同僚との連帯感を抱きにくくなっているのだ。

携帯やメールがなかった時代は、オフィスの電話がよく鳴っていた。

それに対する同僚の受け答えを聞いていれば、自分とは直接関係のない同僚の仕事でも、進捗状況までなんとなくわかったものだ。

いまでは連絡手段がメールに代わり、電話も個人の携帯にかけることが増えている。そうなると隣の席の人がいまどんな仕事をしているのかさっぱりわからないという事態も起こる。

そんな環境で同僚との関係を良好に保つのは難しい。だからこそ自分から挨拶をする、何かしてもらったときはお礼を言うといったことが重要なのだ。