日々の収入を得るために身も心も擦り減らすのはもういやだ。金が転がり込む仕組みをつくれば人生をもっと豊かに生きられる。

社員時代の年収と同額を配当で得る

寝てても資産が増える仕組みといって、まず考えつくのは「株式投資」ではないだろうか。だが、デイトレードは四六時中相場を監視していなければならないし、長期保有を決め込んでも株価が値下がりすれば心穏やかではいられない。

その点、www9945(ペンネーム)さんが実践する投資は、株価の値下がりを気にする必要がなく、安定して収益が得られる点で優れている。

www9945さんは昨年、資産を2億4000万円にして念願の脱サラを実現した。が、注目したいのは年間の配当収入が561万円もあることだ。

「私は会社員時代、年収が約300万円でした。これと同額を配当で得られれば、会社を辞められると考えたんです。株価は日々上下するので、これをアテに生活を成り立たせるのは大変です。しかし、配当は基本的に経営環境に大きな変化が生じない限り、簡単には減額されません」(www9945さん)

配当利回り重視で割安銘柄を厳選

手持ちの資金でいかに効率よく配当を得るかにこだわった結果、配当利回り(=年間配当額÷投資額)優先の銘柄選びになったという。

「私は2006年ごろからPER10倍以下、PBR0.4倍以下、配当利回り4%以上でスクリーニングをかけ、割安な銘柄を仕込んできました。株主優待も、QUOカードなど換金性の高いものをくれる場合は、実質的な配当と考えていいでしょう。もちろん、減配や優待廃止のリスクはあるので、そこは安定性の確認と徹底的な銘柄分散で対処しています」(同)

現在は全体に株価が上昇し、条件に合致する銘柄は少なくなっているというが、近年は2年に1度は市場を揺るがす“◯◯ショック”がある。次にそんな相場があれば、そのときこそ「夢の配当生活」の仕組みをつくるチャンスかもしれない。

www9945(40代)
個人投資家。大学卒業後、食品会社に就職。仕事に生きがいを見出せず、株で身を立てようと退職するも失敗。清掃会社で働きながら、試行錯誤の末に投資法を確立。著書に『年収300万円、掃除夫の僕が1億円貯めた方法』(宝島社)。
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