自分の力で切り拓き、高いポジションをつかみたい

インターネットのスカイプを使った英会話学習のサービスをするビズメイツの代表取締役・鈴木伸明氏(38)が語る。創業メンバー4人でスタートし、今年で3年目を迎えた。

オンライン英会話学習を運営する会社はここ数年、増えているが、創業期からビジネスパーソンにターゲットを絞ることで差別化を図っているという。ここまでの自己採点は、「85~90点」と自信を見せる。

2000年、22歳で青山学院大学の経済学部を卒業し、金融関連の会社に就職した。就職活動のとき、心に秘めていたことがあった。

鈴木伸明・ビズメイツ社長。青山学院大学経済学部卒。

「大きな会社に入り、組織の歯車のように働き、将来がすぐに見えてくるような生き方はしたくない」
「スムーズに進まなかったとしても自分の力で切り拓き、高いポジションをつかみたい」

社員数500人ほどの金融関連の会社から、人事や総務など管理部門として採用したいといった話を受けた。そのことに魅力を感じ、入社を決めた。

同期は約90人。80人は営業部として採用され、残り10人が管理部門の配属となった。出身大学は、私立では早稲田大・慶應義塾大を始め、日大、東洋大、駒沢大、専修大など、幅広い層に及んでいた。

「新卒の採用では、学歴はその人を判断するうえでの1つの材料にはなると思います。人気のある会社ならば、エントリーする人が多いですから、ふるいにかけるという意味である程度、重視されるのではないでしょうか」

管理本部、業務部、長野支店を経て、社長直轄の部署に配属される。ここで、経営のおもしろさに目覚める。26歳の頃だった。社長が、オーナーや社員らに説明をする際に必要な資料をつくる。社員を効果的に動かす仕組みを考え、社長に提案もした。

「私たちのアイデアなどが社長に認められると、全社で実現するところにやりがいを感じました。この部署に3年半、在籍しましたが、とても楽しかったし、スキルを磨くことができたと思います。社長のそばにいて、経営を肌で感じることができて、ものすごくいい勉強になりました」