飲食業ということもあり、私も社員も皆、美味しいものに目がありません。時間があればデパ地下を散策したり、行列店に立ち寄り、誰かしらが話題の商品を買ってきます。当社には社長室がないので、日々社員から気軽に話しかけられますが、お土産をもらうことも多いんです。

「阪急デリカ」の「豆狸のおいなりさん」は、グルメな社員から教わった商品。おいなりさんが地方によって形も具材も違うと知ったのは大人になってからなのですが、このおいなりさんは、私が子供の頃に食べた懐かしい味。高級品・希少品ではありませんが、気心のよく知れた方との会食時に、「ご家族へのお土産に」と差し上げます。

「銀座 空也」の「空也もなか」は、ある方からいただいて、その上品な美味しさに大感激。私のなかの大好き和菓子の代表で、関係先にもお持ちするようになりました。予約必須ですが、その価値は十分にあります。

当社が運営する和食ダイニング「響」で扱う食材は、担当者が生産地に足を延ばして仕入れることもあるのですが、グランドメニューでご提供する「濱田」の「紀州 石神梅干」もその1つ。こだわりの農法で作られた梅干しは、ご飯のお供にも肴にもなる逸品です。


阪急デリカ 豆狸のおいなりさん

阪急デリカ 豆狸のおいなりさん

食材にこだわり、家族に作るものと同じ目線で作った素朴な味のいなり寿司。出来立てを食べてもらいたいと、毎日店内厨房で手作りする。定番の豆狸いなり(1個86円)、わさびいなり(1個86円)、黄金しょうがいなり(1個108円)は、それぞれ揚げの味を変えている。ほかに五目いなり151円や季節のいなりも(すべて税込。店舗により取扱商品は異なる)。


銀座 空也 空也もなか

銀座 空也 空也もなか

化粧箱入り 10個1130~75個8200円(税込)/銀座・並木通りにある創業130年の和菓子店。焦がし皮と小豆をつぶした自家製餡の最中は、同店の看板商品。30個、50個、108個の木箱入りもある。店舗で手作りしてその日のうちに売り切るため、要予約。配送不可。


濱田 紀州 石神の梅干

濱田 紀州 石神の梅干

300g 2500円(税込)/農薬を極力減らし、化学肥料を使わずに有機質肥料を用いて作った、和歌山県田辺市の梅農家、冬木益夫さんの梅。この梅を二度干しして作る塩分を抑えた白梅干し。「響」11店舗のグランドメニューとして提供している。贈答用は「響 風庭赤坂店」でのみ販売(要予約)。

ダイナック社長 若杉和正(わかすぎ・かずまさ)
1954年、大阪府生まれ。77年に大阪大学法学部を卒業し、同年、サントリーへ入社。2000年3月に同社営業推進本部長に就任。開発事業部長、外食事業部長を経て、06年1月にサンリーブ社長。07年9月にダイナック顧問、同年12月より現職。

 

(束田勝広=撮影)
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