なぜ「成功哲学本」にハマる人に成功者はいないか

「あなたは、自分の人生をより充実したものにしたいですか?」
「人よりも成功して多くの収入を得たいですか?」

これらの問いに「イエス」と回答する人にとって、成功した人・過去の偉人を研究してまとめた成功哲学や自己啓発本は有効な教材になります。

ベンチャー起業家でGMOインターネットの熊谷正寿会長兼社長は、デール・カーネギーの『人を動かす』『道は開ける』を何十回と読み返し、普段の経営や、逆境が訪れたときに役立てていると語っています。

今回は、成功哲学書に共通する8つの習慣をご紹介します。

成功哲学本マニアに成功者はいない。なぜ、私はそう思うのか。

成功哲学本を読みあさっているにもかかわらず、何も変わらない人が少なくないのです。この記事を読んでいる方にも、そういう人がいるかもしれません。

私自身、自己啓発書はたくさん読んできました。累計で500冊は超えると思います。

「なるほど」と思わされることも多いですが、多読乱読の途中で、あることに気づきました。それはどの本も、表現が異なるだけで、せんじ詰めれば、自己変革して成功を収めるために重要だと感じていることは同じような内容だということでした。

多くの自己啓発書を読むのは楽しいものです。毎回表現が新しいので刺激になり、おかげで高揚感に満ち溢れます。しかし、それはたいてい一過性のもので、結局何も実践しないままで終わる人が大半です。自己啓発系のセミナーでも本でも同じですが、一時的なカンフル剤にするだけでは、もったいありません。

自分なりに具体的な行動に落とし込み、習慣にまで昇華させた人が成功できる人ではないか。

私は習慣化コンサルタントとして、経営者やビジネスパーソンの夢実現のために個人コンサルティングをする際、このことをよくお話ししています。

『7つの習慣』(スティーブン・R・コヴィー著)や『原因と結果の法則』(ジェームズ・アレン著)など大好きな本はありますが、著者たちが共通して提唱する行動は何か? 習慣は何か? を考えたうえで、そのエッセンスだけを愚直にやり続けることこそ、成功するための秘訣だという結論に達したのです。