家庭学習がきちんとできる子とできない子、違いはどこか? 教育心理学の専門家に聞いたら、その差は意外に単純なことでした!

親御さんから「勉強しなさいと何度も言わないと、子供が机に向かわない」という相談をよくうけます。

実は、この悩みは簡単に解決できます。学校から帰ったらすぐに、その日の学習計画を立てる習慣を身に付けさせればいいのです。「それだけ?」と疑問に思うかもしれませんが、実際に大きな成果が上がっています。

この方法を小・中学生のお母さんに伝えて実践してもらったところ、約500人中、8割程度の子供が、親から「勉強しなさい」と言われるまでもなく、夕食後に自分から机に向かい、勉強を始めるようになりました。その後も、教育相談に訪れた大勢の親御さんに勧めたところ、「自分から勉強するようになった」という声を数多く聞いています。また、実践した中学では、学力テストの成績が上がったという話も聞きました。

人は自ら考えて計画を立てると、「早く終わらせたい」という心理が働きます。学習計画を立てる方法は、この心理を利用したものです。

一方、子供たちに「なぜ、すぐに勉強を始めないのか」と聞いたところ、「勉強しなければいけない気持ちはあるけれど、何をすればいいのか、なかなか決まらない」と答える子が大勢いました。つまり、漠然としたやる気はあるものの、すべきことが明確になっていないのを言い訳にして、おやつを食べたりゲームをしたりして、だらだらと時間だけが経っているようでした。大事なことは、すべき内容を明確にすることだったのです。