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配当で儲けるか値上がりを狙うか

「日経平均が今年の最高値を更新した」。こうしたニュースがたびたび報じられているが、株を持っているかどうかで関心の持ち方はまるで違う。経済への理解を深めるために、これを機に投資を始めるのもいいだろう。

株式会社は、出資金に応じて株主(投資家)に株券を発行する。社会的信用をより高め、広く出資を募って財務体質を強化するために、証券取引所に上場する株式会社がある。上場された会社の株は、証券会社を介して投資家によって売買される。

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三大取引所と新興市場

国内には、東京証券取引所(東証)、大阪証券取引所(大証)、名古屋証券取引所(名証)の三大取引所のほかに、札幌と福岡に証券取引所がある。これらの取引所で売買される株を上場株(上場銘柄)という。

東証、大証、名証にはそれぞれ一部と二部、それに新興市場の3つの区分がある。大まかに一部や二部には大企業、新興市場にはベンチャー企業が上場していると考えればいい。

新興市場には愛称がある。東証はマザーズ、大証はジャスダック、名証はセントレックスだ。

一部や二部とは異なり、成長性が見込まれる企業は赤字決算でも新規に上場でき、上場審査も短期間のため、急成長している企業が多く、値動きも激しい。

東証一部上場の銘柄数は約1700。東証では、時価総額や売買高などで、銘柄を3つに分類している。上位100銘柄は大型株、これに次ぐ上位400銘柄を中型株、残りは小型株だ。グループごとに株価の動きが違うため、投資判断の指標にもなっている。

日経平均も東証一部銘柄を基準にしている。全銘柄のうち225銘柄の株価をもとに、日本経済新聞社が特別な計算方法で平均株価を算出している。

取引所で売買される株は、銘柄ごとに1株、10株、50株、100株、1000株など最低売買単位が決まっている。この売買単位を「単元株数」という。株の売買では、単元株数が基本単位になるので覚えておきたい。

また、株は基本的に市場の取引時間中にしか売買できない。午前9時から11時(前場)、午後12時30分から午後3時(後場)まで。これを立会時間という。ただし時間外取引を行っている証券会社もある。