「伝統文化」×「婚活」の熱いコラボが恋を叶える?

 京都市の未婚率の高さは深刻です。国勢調査(平成22年/総務省統計局)によると、たとえば30~34歳ではその値、男性51.6%、女性43.2%(全国平均:男性41.6%、女性34.5%)。政令指定都市20市のうち、京都は男性1位、女性2位という結果です。ちなみに女性1位は福岡市です(博多美人と京美人がともに売れ残るって、どういうことでしょうか)。

そんな非常事態を憂えたわけではないでしょうが、意外な団体が立ち上がりました。

120畳の大広間に男女が集結!(「小倉百人一首殿堂 時雨殿」HPより)

それは、京都の名勝・嵯峨嵐山の一角に荘厳な雰囲気を漂せる、文化観光施設『小倉百人一首殿堂 時雨殿(しぐれでん)』。

その施設内の120畳ある大広間で「お笑い百人一首コン」が7月上旬開催されました。

聞けば、今年で2回目の婚活イベント。未婚の男女が和歌づくりやランチバイキング、地元の伝統工芸づくりなどを楽しみ、最後に男性が平安歌人よろしく自作の和歌で女性に愛を告白します。

さらには、男性が“告うた”をつくる間、女性には誕生日占いで恋愛アドバイスを、成立したカップルには渡月橋上流の大堰川(おおいがわ)でボート体験を、という嬉しいおまけつき♪ 一日密着取材してみました。

男女の初対面はなんと電車のなか! みんなで京都観光に欠かせない嵐電(らんでん)のかわいい一輌電車に乗り、嵐山までの20分間を一緒に仲良く揺られて行こうというのです。

この日集まったのは35歳までの男女が各30名ほど。見たところ、チャラい系、ケバい系はひとりもいません。かといって生真面目というふうでもない。服装もナチュラル&カジュアルで、どこにでもよくいる、ごくフツーのおにーさんおねーさんたちです。