始業時間、朝イチの仕事、打ち合わせ、スキマ時間、休日の過ごし方……。時間の使い方に関する年収別の徹底調査で「稼ぐ人」と「残念な人」との決定的な違いが見えてきた。
調査概要/楽天リサーチの協力を得て、インターネットを通じて1000人のビジネスマンより回答を得た。調査期間は2012年11月22~26日。

疲れをとろうとダラダラしていないか

休日の過ごし方と年収には、どのような関係があるのか。まず休日の生活リズムを見ていこう。「平日と同じ時間に起床する」「平日と同じ時間に就寝する」と答えた人が最少だったのは、どちらも年収800万円台(図11、図12)。800万円台の多くを占める中間管理職は、オーバーワーク気味。日頃の睡眠不足を補うために休日は朝寝坊し、夜は寝つけずに夜更かししてしまうのかもしれない。

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図11~図16

休日の計画性についても差がついた。「ダラダラ過ごすことが多い」と答えたのは、年収500万円台が27.0%、800万円台が22.5%、2000万円以上が19.5%で、年収が低いほど目的なく過ごす傾向がある(図13)。休日くらい息を抜いてゆっくりしたいという気持ちはわかるが、本田氏はそうした過ごし方に否定的だ。

「スポーツ界では、試合後も完全休養するのではなく、ある程度のトレーニングをしたほうが疲労の回復が早く、コンディションも向上するといわれています。この方法は“アクティブレスト”と呼ばれていますが、ビジネスも同じ。ダラダラするよりアクティブに過ごしたほうが、いい休息になって月曜日のコンディションも上がります」

では、休日に具体的に何をしているのか。「まとまった運動時間を確保している」と回答した人は年収が高い人ほど多く、年収2000万円以上で32.7%だった(図14)。「勉強時間を確保している」と答えた人も同様に年収が高いほど多く、2000万円以上が18.0%(図15)。年収が高い人ほど休日も、運動に勉強にとフルに活動しているようだ。

休日に仕事をする人もいる。年収が高いほど仕事をする傾向が強く、「オフでも仕事をしていることが多い」と答えた人は2000万円以上で24.0%に達し、500万円台12.9%の約2倍となった(図16)。