「LTEプラン」で通話料が割高に

携帯電話の利用料金を抑えるにはどうすればいいか。スマートフォンを使っている場合、料金プランの選択肢は限られている。データ通信に関しては、事実上パケット代定額プランを選ぶしかない。

スマホはデータ通信量が多いため、定額プランも高くなると思われがちだが、実際にはそうなっていない。たしかに額面では従来のプランよりも高いのだが、キャリア各社はスマホへの移行を促すために、割引キャンペーンを展開しており、実際の支払い料金が引き上げられるのはまだ先だ。

だが「スマホに機種変更してから月々の支払いが増えた」と話す人は、筆者の周辺にも複数いる。何が原因なのか。そういう人はまず料金明細の「通話料金」を確認してほしい。恐らく以前より高くなっているはずだ。そう、実はスマホの通話料金は割高なのだ。

最新のスマホは「LTE」という通信規格を利用しており、これにあわせて料金プランも大きく変わった。ドコモは「Xi」、auやソフトバンクは「4G」とも呼んでいるサービスだ。これ以前の料金プランでは原則として「無料通話分」が基本料金に組み込まれていた。しかしLTEプランでは無料通話分がなくなり、大手3キャリアはいずれも「30秒21円」という通話料になった。

携帯電話の料金プランは「複雑でわかりづらい」と言われれてきた。通話料に関してはシンプルになっている。だがそのかわりに割高になった。たとえばドコモでは従来のFOMA向け「タイプLバリュー」の通話料は「30秒10.5円」だった。基本料金が1番安い「タイプSSバリュー」でも「30秒21円」で、1050円の無料通話分があった。

LTEプランでは、通話は割高になったが、各社とも「自社携帯への通話は無料」としている。つまり通話料金が高止まりしている人は、「他社携帯または固定電話への通話が多い」という人だ。