中国のポータルサイトで自らのファッションやライフスタイルを紹介するブログを開設して、一躍注目を集める存在になったTOKYO PANDAさん。人気ファッションブロガーとして、中国や日本のメディアにも引っ張りだこだ。沖縄生まれで東京育ち、現在は上海で活動している彼女の眼には、日本や中国の姿がどのように映っているのだろうか。

中国人も隠れてフェイスブックを

TOKYO PANDA
1984年、沖縄生まれの東京育ち。90年頃、キッズモデルなどで活動。2003年オーストラリアに語学留学。06年中国・瀋陽で生活を始める。09年12月ブログを開設、TOKYO PANDAの活動を開始。12年6月医学部修士課程を修了。13年3月活動の拠点を上海に移す。最新著は『TOKYO PANDAの旅する中国語』(中経出版)。

【田原】中国のことも、いろいろ聞きたい。中国では1980年代生まれ、90年代生まれの若い世代に非常に特徴があるといわれています。あなたの眼から見て、どうですか?

【TOKYO PANDA(以下TP)】みんなインターネットがすごく好きで、ずっとスマホをいじっています。ただ、それは日本も同じ。同世代の日本と中国の友達を比べても、とくに違う印象は受けません。違いをあげるとしたら、結婚に対する考え方ぐらいで、中国の女の子は、現実主義です。家と車を持っていない男性は、まず結婚の対象に入らない。だから普通の男の子はすごく結婚しにくくなっています。

【田原】それも商売になるんじゃない?

【TP】すでにそういうサイトはいっぱいあります。「珍愛網」というところがスポンサーになっているお見合い番組があって、大ヒットしています。

【田原】インターネット事情はどうですか。中国だと、ツイッターじゃなくてウェイボー(微博)が有名ですけど。

【TP】いまはウェイボーよりウェイシン(微信)かな。ウェイシンは、日本でいうとラインみたいなアプリで、4億人のユーザーがいるようです。あと、フェイスブックもしている人はいます。

【田原】あれ、フェイスブックは禁止されているって聞いたけれど。

【TP】でも、私のまわりだとやっている人は多いですよ。