「3つのキーワード」を指針とせよ
現在、齊藤理事の売上の60%を占めるのは新興ファッション小売業が成長の過程で直面する課題の支援。具体的には在庫コントロールをはじめ、多店舗展開、自社企画商品開発の支援といった内容である。
「アパレル業界で在庫管理はみんなやりたがらない領域です。そこにフォーカスしたことで、競合となる存在はほとんどいません」
ICとして独立するなら、まず自分が育った企業の規模と体験した課題を整理して、それがほかの企業や業界全体に通じる課題かを考える必要がある。その上で「この人はどんな人か」という自分のポジションを意識的につくっていくことが大切と齊藤理事は言う。
「ポジショニングを考える時は、誰かが自分を第三者に紹介してくれる時に『この人はこういう人』と言われたいキーワードを3つ、現時点と3年後について考えるとよいと思います。現時点は自ずと勤務先での看板と実績が中心になりますが、その賞味期限はせいぜい3年。そこで『3年後、どんなキーワードで他人に紹介されたいか?』を一生懸命考え、それを指針として仕事をしていくのです」
紹介してくれる時に『この人はこういう人』と言われたいキーワードを3つ、現時点と3年後について考えるとよいと思います。現時点は自ずと勤務先での看板と実績が中心になりますが、その賞味期限はせいぜい3年。そこで『3年後、どんなキーワードで他人に紹介されたいか?』を一生懸命考え、それを指針として仕事をしていくのです」