「飛行機よりも新幹線を使ったときに疲れる」

「出張に行くと睡眠が乱れがち」という声はよく聞きます。

特に、「飛行機よりも新幹線を使ったときに疲れる」という人が多いようです。

写真=iStock.com/JillianCain
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飛行機は離着陸の気圧の変化があるので、自律神経に負担がかかりやすく、新幹線は、トンネルの出入りや、ほかの電車とすれ違うときなどに、急激に気圧が変化するので、やはり自律神経に負担がかかっています。

新幹線の路線にもよります。以前、関西のチームのプロ野球選手が、「遠征のとき、東海道新幹線より山陰新幹線や九州新幹線のほうが疲れるんだ」と言っていました。

アスリートは基本的に敏感なのですが、調べてみたら、実際に山陰や九州の新幹線のほうが、東海道新幹線と比べてトンネルの通過が多いことがわかりました。

走りながらそこを出入りするため、気圧の変化が激しくて疲れるわけです。

雪国を走る新幹線もトンネルが多いので、同じように自律神経に負担がかかりやすいと言えます。

自律神経に負担をかけないためにできること

対策としては、飛行機用の気圧コントロール式の耳栓があるので、新幹線の中でもそれをつけること。私もいつもつけています。

担当した方の中には、骨伝導のイヤホンと耳栓を一緒につけて、音楽を聴きながら移動している選手もいました。その方は自律神経が弱い傾向にあり、いつほかの電車とすれ違うかもわからないので、乗車中はずっとつけてもらうようにしました。

光の問題もあります。飛行機は夜だと機内が暗くなりますが、新幹線はずっと明るいままですよね。

睡眠ホルモンのメラトニンの天敵は照明の光やブルーライトなので、ブルーライトカットメガネをかけることである程度対処できます。