原因はたんぱく質不足と腸内環境の悪化
まさか、自分の体の中でそんなことが起こっているとは、思いもよりませんよね。しかし、疲れが溜まる、やる気が出ない、集中力が続かない、肌が荒れる、お腹の調子が悪い、頭痛がするなど、たとえ些細なことでも、なんとなく不調を感じることが増えているなら、それは腸漏れのせいかもしれません。
せっかくこまめにたんぱく質を摂取しても、腸漏れをしていたらその努力が無駄になってしまいます。そんな悲しいことにならないためにも、まずは原因を知り、腸内環境を整えて腸漏れを防ぐことを第一に考えていきましょう。
では、腸漏れはどうして起こるのか? 考えられる原因を知っておきましょう。
①たんぱく質不足
細胞の材料が不足し、腸粘膜の細胞のターンオーバーがスムーズに行えなくなる
②腸内環境の悪化
腸内の悪玉菌が増加し、腸粘膜を傷つける
・ストレス
・睡眠不足、睡眠の質の低下
・小麦粉食品(グルテン)の摂りすぎ
・乳製品(カゼイン)の摂りすぎ
・ビタミンD不足
・糖質の摂りすぎ、高血糖の常態化
・お酒の飲みすぎ
・加工食品に含まれる合成添加物の摂りすぎ
・白砂糖の摂りすぎ
・人工甘味料の摂りすぎ
悪循環の無限ループから逃れられない
このように、腸漏れの主な原因は身近なことばかりです。
ストレスを抱えている。お酒をたくさん飲む。ときどき甘いものを爆食いする。毎日パンやパスタやうどんなどの小麦粉食品を食べる。チーズやヨーグルトは欠かせない。忙しくて合成添加物たっぷりの加工食品を毎日のように食べる。睡眠不足……。どれかひとつでも習慣化しているなら、ほぼ間違いなく腸漏れしているでしょう。
つまり、腸漏れは誰にでも起こる可能性があるのです。
そして、一度腸漏れが起こり始めると、図表2で紹介したような悪循環の無限ループが待ち受けています。たんぱく質不足は腸漏れの原因になり、腸漏れはたんぱく質不足の原因になるわけです。