相手にも、あなたを見抜く権利がある
これくらいのことをしっかり見抜いて、初対面であいさつやビジネストークがきちんとできれば、あなたの人脈はどんどん広がっていきます。もちろん相手にとっても、あなたをどのように読み取るかが問題であり、相手にもまた同じようにあなたを見抜く権利があります。
「たくさん名刺をもらってきたから、やれ安心だ」などと、ポケットの上から丸く膨らんだ名刺ケースを叩いているようでは、前途に望みはないのです。表情筋の動きを読む、あるいは、姿勢を読む。こんなことは、注意さえすれば誰にでもできることですが、さらにトレーニング方法などに興味をお持ちでしたら、『もう、名刺交換はするな。』(フォレスト出版)や『読顔力』(PHP文庫)など、拙著もいくつかご参考になるかもしれません。
そして、通勤の往復で通りかかるガラス戸などに映る自分の姿勢や顔を見ることも、ぜひ習慣化してください。
英語には、「習慣は第二の天性」というおもしろいことわざがあります。
“Custom is the second nature.”
顔の表情や身体動作、姿勢などに気をつかうことは、習慣化すれば誰にでもできることです。しかも一切の資本いらず、1円の出費もかからないのです。失敗しない初対面からの人脈づくりは、この習慣化にかかっています。