アメリカの代表的な企業に分散投資するなら「S&P500」

「S&P500」に連動する投資信託は、アメリカの代表的な上場企業500社に投資できるファンドです。

「S&P500」に組み入れられているもので上位の銘柄は、グーグル(アルファベット)やアマゾンなどのいわゆる「GAFAM」、最近ではテスラ、エヌビディアの2社を加えて「マグニフィセント7」などと呼ばれる企業が挙げられます。

「S&P500」は、近年非常に良いパフォーマンスを見せており、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いでした。

アメリカ株一辺倒のポートフォリオはリスクが高い

ただ、「オルカン」「S&P500」には注意すべき点もあります。

まず、「オルカン」ですが、そもそも全世界分散を行っている関係で、本来は非常にリスク分散が効く考え方で設計されています。

ただ、市場規模が1国に極端に偏っている状況だと、自動的にその国の比率が極端に高くなってしまう傾向があります。

今、まさに空前のカネ余りの状況を背景に世界中の資金が米国市場に一極集中して、かつてない水準にまで市場規模が膨張しています。その結果、オルカンの組み入れ比率も米国株に相当偏っています。

この状況下でもしアメリカ株が急落した場合、一時的に損失が大きくなる可能性があります。

写真=iStock.com/Photobuay
一時的に損失が大きくなる可能性も(※写真はイメージです)