インフレに強いのは「不動産」「金」「株式」
インフレに強い資産とは、「実体のあるモノ」です。モノの実体的機能は物価高にかかわらず不変だからです。
このため、インフレ時代は、不動産や金、あるいはクラシックカーや時計などが人気を集めます。
最近では、古いレトロなポルシェや、アンティークのロレックスが品薄で手に入りにくいと聞きますが、これもインフレが進行していることと無縁ではないでしょう。
中でも特にインフレに強いとされているのが株式です。
株への投資とは、企業に直接的に投資し、その所有権を一部手にすることを意味します。企業自体も、本質的な価値を持っていると同時に、さまざまなモノやサービスを新たに生み出す能力を持っています。
新NISAの本質はインフレ対策
つまり、単なるモノ以上に、本質的かつ実体的な価値が高い資産なのです。
インフレ時代に資産を保全するには、株式への投資が必要なのです。だから、国もこのタイミングで新NISAという積極的な投資優遇措置を設けて、国民にインフレ対策を促しているわけです。
金融庁が老後に必要な金額を「(夫婦で)2000万円」と試算したことを覚えておられる方も多いでしょう。
この試算はアンケート結果を基にしていることもあって、ややアバウトすぎる面もあります。厚生労働省による年金の財政検証に基づくと、より精緻な結果が見えてきます。