副交感神経を調整する
また、呼吸自体にも自律神経を整える効果がある。鼻から息を吸うと鼻の中に冷たい空気が入ってきて、鼻の奥のほうがツーンと冷たくなっていく感じがある。そうした体の感覚に意識を向けてみる。吐くときも鼻の中を息が通って出ていくことを意識する。それで緊張がほぐれるという。片鼻ずつ試すのもいい。
「右鼻が交感神経、左鼻が副交感神経を調整する役割があるとされます」(三橋氏)
その説では右鼻が詰まっているときは副交感神経が優位、左鼻が詰まっていれば交感神経が優位と考える。また、鼻の通りが左右均等なら自律神経のバランスが取れていると判断する。
いつまでもエンジンがかかりっぱなしでは身も心も壊れてしまう。ほどよくゆるめ、眠りに導こう。
※本稿は、雑誌『プレジデント』(2024年7月5日号)の一部を再編集したものです。