栄養バランスは「マゴワヤサシイ」でチェックする

バランスのとれた料理を心がけるべきというのは前項でお話ししたとおりですが、栄養バランスに関しては、バランスよくとれているかどうかをチェックする簡単な目安があります。

それが何かというと、キーワードは「マゴワヤサシイ」です。

つまり、一日の食事を通して、以下の食品がとれているかどうかをチェックすればいいだけです。

保坂隆、西崎知之『おだやかに80歳に向かうボケない食生活』(明日香出版社)
マ(豆類)

納豆、豆腐、煮豆、枝豆、きなこ、おから、ゆばなどがとれているか、チェックしてみましょう。

ゴ(ごまなどの植物性油脂)

いちばん簡単なのは炒りごまやすりごまを常備しておき、おひたしや味噌汁はいうまでもなく、サラダやうどん、そばなど何にでもひとさじ加えて食べる習慣をつけてしまうことです。

ワ(わかめなどの海藻類)

海苔、昆布、ひじきなど。口寂しいときには、昆布のスナックを口にするようにすれば、カロリーも低く、しかもヨウ素などの栄養素も摂取できます。

ヨウ素は甲状腺ホルモン合成に必要な成分で、人にとって必須元素です。海藻類を食べなくなると、ヨウ素不足から甲状腺異常になりやすくなるので要注意です。

ヤ(野菜)

生野菜は見た目はたっぷりに見えても、厚生労働省が推奨している1日350グラムをクリアするのは大変です。煮たり焼いたり炒めたりしてクリアをめざしましょう。

サ(魚)

とくに鰯、秋刀魚、鯵などの青魚を積極的に食べるようにしましょう。味噌汁をつくるときも、できるだけ煮干しから出汁だしをとるようにしたいところです。

シ(しいたけなどのきのこ類)

しめじ、エリンギ、えのきだけ、まいたけなどをストックしておき、味噌汁、炒め物、鍋などには必ずきのこを入れるようにしましょう。

イ(いも類)

いもに含まれる澱粉は、脳の栄養分である糖分の補給源になります。繊維質も多いので便秘予防の効果も期待できるでしょう。

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