学習環境を変えれば成績は伸びていく

素直で真面目な子だったので、間違えたときにはテキストを読んだり模範解答の解説を読んだりして理解し、もう一度解き直して確認をするという勉強の手順を教えたところ、そのことをしっかりと実践してくれました。もちろん、私も生徒が問題を間違えたからといって怒ったりはしません。こうした指導方法の影響もあってか、その生徒は成績がぐんぐん伸びていきました。

悪い行動を否定するだけでは、行動を改善できない場合が多いです。さらにいえば、悪い事だと知りながらやってしまった場合には、なおさら改善できない可能性は高いです。そうした場合には、悪い行動をせざるを得なかった環境を変えたり、良い行動をするための支援をしたりすることも必要です。

そうした部分まで含めて、子どもを良い行動に導くための子育ての在り方や、指導の在り方を考えていけると良いのではないでしょうか。

一般的に言って、子どもを叱らなければいけない場面は、子育てにおいて嫌な瞬間なのではないかと思います。ですが、子どもが間違った行動をしたときの適切な対処法を理解して実践すれば、良好な親子関係を維持しながら子どもの成長を後押しすることができます。

正しいアプローチを身に付けて、叱る場面をポジティブな成長の機会に変えていくことが重要です。

関連記事
「修学旅行がつまらない」と親からクレームが…家庭や学校を蝕む「子どもを不快にさせない」という危険な風潮
子供を「たくさん褒めて甘えさせる」は危険すぎる…頭のいい親が絶対にやらない"子供への態度"
中学生の息子の「クソババア」にカーッとなって「出ていけ!」と言いそうになったときに踏みとどまる方法
あいさつができなくても怒ってはいけない…算数の天才を育てる塾の先生が「絶対ダメ」という躾の内容
「精神科医が見ればすぐにわかる」"毒親"ぶりが表れる診察室での"ある様子"【2021下半期BEST5】