「まぁ」「はい」「なるほど」は要注意ワード

Q 他にも目立つ口癖はありますか。

山川龍雄『「話す・聞く・書く」伝え方のシン・常識 半分にして話そう』(日経BP)

A 私はテレビに出演したての頃、「まぁ」という言葉をよく使っていました。録画で見て、「こんなに使っていたのか」と驚きました。「まぁ」の連発は、聞く側に不遜な印象を与えますから、今はできるだけ使わないようにしています。

あと、聞き手を不快にする点では、テレビやラジオでよくあるのが、緊張で口の中が乾燥して、話し始めに「くちゃっ」という音をマイクが拾うことです。これの対策としては、番組中に用意された水を飲むなどして、口の中を湿らせておくことをお勧めします。

Q 話を聞いている時の相づちの打ち方にも、人それぞれ特徴がありませんか。

A 私は当然のように「はい」「なるほど」といった言葉を挟むのがいいと思っていました。ところが録画で聞いてみると、私の「はい」はマイク越しだと少し甲高くて耳障りが悪い。以来、少し「はい」の回数は減らすようにしました。「なるほど」も本当に「なるほど」と思えるところで言わないと、逆に相手の話を理解できていないように映りますから、要注意ワードです。

写真=iStock.com/Rossella De Berti
※写真はイメージです
関連記事
「それって感想ですよね」は理屈がおかしい…「屁理屈で論破してくる人」を一発で黙らせるシンプルな返し方【2023下半期BEST5】
「ので」「けど」を多用すると話がややこしくなる…話の上手い人が頻繁に使っている"話し始めの言葉"
部下にダメ出しのうえ「はぁ、優秀な人と仕事がしたい」が口癖のチームリーダーが左遷されて休職するまで
「ちょっと話したいことがあるんだけど」と言ってはいけない…本当に聞いてほしい時に使いたい"最初の一言"
「おまえ、絶対やめたほうがいいよ、会社」Z世代の若者へのアドバイスは"倒置で断定"が効くワケ