東大新入生の小さい頃の思い出1、2位は「親との交流」
【髙宮】生徒たちの手元が危なっかしいなどということはありますか?
【柳沢】特にそう感じたことはないですね。例えば、東大の新入生に小さい頃の思い出についてインタビューすると、一番多いのが「親がよく話を聞いてくれた」という答えです。次点が「家事をしていた」という答えです。小さな子どもは、親が掃除機をかけていると、その周りにまとわりついて、自分でやりたがりますよね。それを面倒がらず子どもに任せると、親も楽できますし、子どももほめられて自己肯定感が上がります。
家事には、ほめるポイントがたくさんあります。卵を上手に割れなくて、殻ごと食べたようなところから、だんだんと上達して、上手に割れて、次第にだし巻き卵が作れるようになる。そこまでのステップを一つひとつほめていけばいいのです。