「7割の夫婦はセックスレス」という事実
言葉と同様に少ないのが「性関係」です。「毎日」は1%、「週に数回」が3%、「週に一回程度」が6%で、合計1割。残り9割は週一回もない。「セックスレス」にカウントされる「月一回未満」(28%)と「全くない」(41%)を合わせて7割という結果となりました。特に55~64歳の高齢夫婦の「性関係が全くない」が男性51%、女性66%です。一方、25~34歳でも男性10%、女性15%、35~44歳では男性24%、女性33%が、「性関係が全くない」状態で、こちらは予想より多かったです。こうしてみると、「結婚」しても、子どもが生まれるかどうかはまた別問題という現実を、少子化対策関係者もより意識すべきではないでしょうか。
言葉による愛情や、肉体的愛情に至る前に、そもそも相手に好意的感情を抱いて結婚生活を営んでいるかという疑問もあります。ネット空間では特に、配偶者に対する悪口が跋扈しているのも事実です。
「相手にときめきやドキドキを感じますか」という問いに対し、「よくある」は4%、「時々ある」が14%、「たまにある」が29%で、「全くない」が53%という結果になりました。より詳細を見てみると、「よくある」で一番多かったのが、25~34歳の男性で11%でした。
反対に、「相手にときめきを全く感じない」トップは、55~64歳の女性で、74%という結果になりました。要するに若い世代は、パートナーに対してある程度ときめきやドキドキを感じやすいが、高齢夫婦(特に女性)は、好意よりも倦怠・嫌悪感の方を強く抱いているということです。ちなみに、「一緒にいるとイライラするか」の問いで、45~55歳の女性が「よくイライラする」「時々イライラする」を合わせて、40%に達していました。
「同じベッドで寝ている夫婦」は全体の26%
肝心の「夫婦はどのように寝ているか」ですが、「同じベッドで寝ている」は全体の26%でした。「同室で布団は別」が36%、「違う部屋で寝ている」が36%という結果です。
しかし、世代別に見てみると、25~34歳の男性は「同じベッド」が53%と、ほぼ半数を占める反面、55~64歳の男性は18%でした。この世代の男性の3割は、「同じ部屋の別の布団」に寝ており、約5割は「違う部屋」に寝ているという結果が明らかになりました。「ダブルベッド信仰」世代も、長い月日の結婚生活の末、別々の空間で寝起きしているという結論は、少々寂しさを伴うものではありました。