米国ではマクドナルドの次、韓国ではマクドナルド超え

フランチャイズなら、加盟者(フランチャイジー・オーナー)が出店資金を負担するため、自社の負担を軽減することができる。

野村社長は、23年6月の「ビジネスチャンス」のインタビューで

「28年までに500店舗に拡大し、フランチャイズ店を300店舗にする」

としている。既存の約200店の大半が直営であるため、これから出店する300店の大半はフランチャイズだ。目標を達成するには、年間で60店をフランチャイズで出店しなければならない。一方、これまでのフランチャイズ出店ペースは年間4店舗程度(23年6月時点)。15倍に加速する必要がある。

では、それだけのフランチャイズ加盟者を獲得できるか。

これも難しい。加盟基準が厳しいからだ。3年以上の事業実績を持つ法人であること。そして、複数店舗での事業展開を計画することが求められる。少なくとも「脱サラ」レベルでやれるフランチャイズではない。

ビーケージャパンホールディングスは、まだ創立7期であり、フランチャイズノウハウが豊富とは言えない。加盟検討者に、どこまで優位性を訴求できるかが課題となる。

一方、海外のバーガーキングの店舗数を見てみると、米国ではマクドナルドに次ぎ、韓国ではマクドナルドを超えている。日本での伸びしろもまだまだあるはずだ。

野村社長はバーガーキングの理念を「本物のハンバーガーを伝えること」だと言う。

本物とは何か。「バーガーキングこそ本物」。そう思うファンをどれだけ増やせるか。それが、今後の成長継続の鍵となるだろう。

画像=ビーケージャパンホールディングス プレスリリースより
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