前払いしたお金が戻ってくるのは絶望的
エステティックサロン全般でいえば、施術の一部には美容師法が適用されますし、オリジナルサプリの販売なら食品衛生法、エッセンシャルオイルのブレンドには薬機法(旧薬事法)が適用される場合もあります。提供されるサービスによって監督官庁がわかれているため、行政が一律に切り込むのが難しいという業界構造が出来上がっているのです。
今回の銀座カラーの事件でも、破綻直前に一括前払い契約をしてまだそれを使い切っていない会員の場合は、支払ったお金が戻ってくる確率は残念ながら非常に小さいと考えられます。消費者の保護が法律で確立できていない分野だから仕方がないということになるのです。
結局のところ、銀座カラーの事件は「また消費者が泣き寝入りする事件がひとつ起きてしまった」ということに終わりそうです。