元キーエンス社員が教える「ChatGPT」の活用術

最後にご紹介したいのが、第6位の『「キーエンス思考」×ChatGPT時代の付加価値仕事術』。前著『付加価値のつくりかた』がベストセラーとなったキーエンス出身の田尻望氏が、ChatGPTと付加価値を生む「キーエンス思考」を組み合わせて「しごでき社員」になる方法を教えてくれます。

田尻望『「キーエンス思考」×ChatGPT時代の付加価値仕事術』日経BP

田尻氏によれば、ChatGPTをうまく使えると、成長スピードが圧倒的に加速し、付加価値を生むビジネスパーソンになれます。ChatGPTを活用した仕事の進め方は次のとおりです。

①目的を達成するまでのマイルストーンを設定する
②目標の障壁となる問題を見つける
③ChatGPTを活用し、問題を一つ一つ解決していく

これまで問題解決においては、足で情報を稼いだり、自分の頭を使ってあれこれ考えたりするのが一般的でした。ですがこの工程は、ChatGPTの知恵を借りることでぐっと効率が良くなります。

本書では、ChatGPTによって付加価値を生み出す方法がたくさん紹介されています。

例えば、自分が知らない業界の取引先の人と会話するときには、ChatGPTに「○○の会社と取引する際に知るべき一般常識を教えてください」などと打ち込むだけで、すぐさま情報を得られる……といったものです。

本書を読むと「ChatGPTは自分の仕事には関係ない」と思っていた人も、考えが変わることでしょう。より効率的に、より大きな成果を上げたいなら、読んで損はない一冊です。

今月も、適切な休み方から幸運をつかむ方法、ロジカル・シンキングまで、幅広いジャンルの本がランクイン。また、先月第1位だった『人生をガラリと変える「帰宅後ルーティン」』が第8位、第7位だった『仕事ができる人が見えないところで必ずしていること』が第1位と、依然として多くの方に読まれています。来月はどのような本が多く読まれるのか、引き続きチェックしてまいります。

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