ジュリー氏を“強気”にさせたメディアのふがいなさ
これでもわかるように、東山はジュリー氏の完全傀儡で、これまで同様、ジュリー氏が帝国を支配することに何ら変わりはない。
その証拠に、ジュリー氏は代表権を手放さないし、事務所の株を100%所有するオーナーである。
ジュリー氏を“強気”にさせたのは、特別チームがかなり厳しい提言を出したが、メディアの反応は鈍いというより、これまでの関係を変えないということがわかったからではないか。
朝日新聞デジタル(8月30日 17:00)で、ジャニーズ事務所とのつながりが強いといわれている2社のこの問題に対する答えを見てみよう。
◆ NHK ジャニーズ事務所の「外部専門家による再発防止特別チーム」が調査報告書で、ジャニー喜多川氏による性加害について「マスメディアが正面から取りあげてこなかった」などと指摘していることを重く受け止めています。(中略)ジャニーズ事務所に対しては、被害者救済と再発防止に取り組むよう要望するとともに、その実施状況を確認しながら、人権尊重の観点から、適切に対応していきたいと考えています。
◆ フジテレビ 調査報告書に記された再発防止策について、ジャニーズ事務所が今後どのように対応していくのか、その推移を注視していきたいと考えております。また、報告書に記されたマスメディアの過去の報道に関するご指摘を真摯に受け止めております。
性加害が決して許されないことは当然です。当社としても、あらゆる人権侵害を防ぐべく対処していく所存です。
「200回におよぶ性被害を受けた」と新たな告発
文春によれば、フジもTBSなども、ジャニーズ事務所所属のタレントの起用に変化はないと明言しているという。
新聞は、会見の模様は報じるが、それで終わりだろう。
ジャニーズが一番気になっているのは、CMスポンサーの反応ではないか。日本航空(JAL)は7日、所属タレントの広告起用を当面の間見送ると明らかにした。東京海上日動も、事務所との広告契約の解除を検討しているという。だが、社長が交代して見場のいい東山を据えたことで、これに続く企業は意外に少ないかもしれない。
しかし、文春(8月31日号)で、元ジャニーズJr.の大島幸広(38)は、ジャニー喜多川から200回も性的被害を受けたと告白している。1998年、当時中学2年だった。ダンスのレッスンの後、「ユー、今日、家泊まっちゃいなよ」といわれた。
ついてきた母親を帰し、六本木のマンションへ。ジャニー喜多川から風呂に入っちゃいなといわれて、バスルームへ。すると、ジャニー喜多川が顔を出し、洗ってあげると、手がどんどん下がっていって、性器を洗い出したという。
その後、布団に入るとジャニー喜多川が来て、マッサージ。それから手が彼の性器に伸び、口で始まる。
そんなことを200回もされたら、人間が壊れてしまうのでは。今でもその時の性行為のことがフラッシュバックして、気分が悪くなるという。