「あなたは◯◯です」役割を指定すると回答の精度が上がる

プロンプトを書くとき、あるトピックについて専門家の観点と言語で書いてほしいとChatGPTに要求することもできます。

ソン・ジュンヨン『7日でマスター 仕事にそのまま使える! ChatGPT完全攻略ハンドブック』(日本実業出版社)

英語の「Act as」を使えばいいのです。たとえば「Act as UX Designer」と始め、続けて残りのプロンプトを入力すると、UXデザイナーのような結果を出してくれます。「Act as Movie Director」とプロンプトを始めると、映画監督のように書いてくれるでしょう。

「Act as」と似たような表現に「Pose as」「Imagine you are[役割名]」があります。日本語なら「あなたは入社10年目のUXデザイナーです」と始めればいいのです。

実際にこのプロンプトを入力すると回答がどれだけ違うのかを比較検証した統計結果はありません。しかし、海外の例や、私自身の経験からすると、ChatGPTが出した結果で使われた単語や表現がより専門的なものになっていることがわかりました。

自分の業務と関連のあるトピックで直接「Act as ペルソナプロンプト」を作ってみてください。そして、いい結果が出たものはメモしておいてください。その後はプロンプトを入力するのがとても楽になるでしょう。

よく使うプロンプトの命令語は手元に一覧で置いておく

次は私が実務で最もよく使うプロンプトの命令語のリストです。1つの命令語だけ単独で使ったりもしますが、1つのプロンプトにいくつかの命令語をつなげて使ったりもします。毎回新しいプロンプトを生成するのが面倒なら、コピーして机に貼って使ってみてください。

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