運が人を選ぶ
さて、以上のことを前提に、どんな分野にあっても、自らの存在をかけてギリギリの闘いに臨むことはあるだろう。最後に勝負を決する重要なファクターがある。「運」だ。
運というものは、願ってやってくるようなものではない。
運というと、何やら目に見えない不可思議なもののように感じるが、実際は極めて具体的なものだ。それは、しかるべき日々の努力や生きる姿勢から、自然とやってくるものだからだ。
「運がやって来ますように」と願って行うような行為や思考は、かえって運に嫌われるものだ。むしろ、淡々とやるべきことをしっかりやっている人を運は好む。
つまり、運は求めるものではなく、運が人を選ぶと思っていたほうがいい。
運に選ばれる条件
では、運に選ばれる人とはどういう人なのか。
・運がある人は小さなことによく気づく。大きなことは誰の目にも入ってくるが、小さなことは感覚を研ぎ澄ましていないと気づかないもの。この小さなことに現状を変えるヒントが潜んでいる。
・違和感のないものを選ぶ感性を持っている。
・「準備・実行・後始末」を1つ1つしっかりやる。
ここにあげたものは、運に選ばれる人に見られる特徴のほんの一部にすぎない。運に恵まれる人は、こうした行動や思考のパターンを平均的な人より一桁も二桁も多く持っているものである。