「オーナー企業」に限定すべき理由

この「飛び込み転職活動」で最初にやるべきことは、自分のキャリアを活かして、やりたい仕事をできそうな「オーナー企業」を探すことです。

採用に苦労している企業であれば、非オーナー企業であっても可能性はあるかもしれません。

「オーナー企業」に限定している理由は、採用がオーナーの判断一つで決まることが多く、話が早いからです。

ほぼ100%のオーナーが「開封する」と答える

「企業に手紙を送りつける」と聞くと、「そんなことをしたって、どうせDMと一緒にゴミ箱行きになる」と思われるかもしれません。

しかし、私が知っているオーナー企業の経営者すべてにヒアリングしたところ、「飛び込み転職活動」で履歴書と職務経歴書が送られてきたら、ほぼ100%のオーナーが「開封する」と答えてくれました。

写真=iStock.com/kazoka30
ほぼ100%のオーナーが「開封する」と答える(※写真はイメージです)

採用に困っている企業はけっこう興味を示してくれるのです。

しかも、半数以上のオーナー社長は、「会って戦力になりそうなら、採用してみる」と答えてくれました。

いわゆる「飛び込み営業」のキモは、受注確率の高い見込み客をいかにリストアップするかですが、この「飛び込み転職活動」も同様です。

希望する業界の企業はネットで簡単に検索できます。

オーナー企業かどうかは、大きな図書館に置いてある帝国データバンクなどの会社年鑑の株主構成でチェックできますので、試してみてください。

会社年鑑には近年の売上、利益推移も掲載されています。業況からその企業の採用意欲も推察できるので、参考にするといいでしょう。