インフラ整備こそ「おもてなし」の第一歩
我々ホストである日本、日本人がなすべきことは、観光に関わるインフラの整備や景観や投資に関わるルールの制定など交通整理に徹することではないだろうか。
管理されたり指示されたりすることに慣れた日本人とは違い、大多数のインバウンドの母国は、自由の国であったり、個人主義の国であったりする。
彼らが何をするのか、手取り足取り世話をするのが「おもてなし」ではない。インフラ・環境整備だけ整え、あとは、ご自由にご覧ください、というのが、彼ら彼女らが求める姿ではないだろうか。
インフラ整備とは、英語表記を増やす、ネット環境の改善、キャッシュレス化の推進であり、グローバル・スタンダードなホテルやレストランを整えることなども含まれるのかもしれない。日本入国に際して99%以上のインバウンドが利用する空港でのスムーズな出入国や空港までのアクセス整備も非常に重要な要素のはずだ。これは、インバウンドのためではなく、我々日本人の快適な日々の生活のためにも、変えていくべき部分でもある。
いかにインバウンドへの対応を通じて観光立国としての日本を発展させるか、また地方の活性化に寄与させることで、日本国内の雇用や税収を増やし、我々日本人がより豊かになる、ということが本来の目的であるはずだ。