誰が何を得意としているか、広い範囲で把握しておく

山川隆義『瞬考 メカニズムを捉え、仮説を一瞬ではじき出す』(かんき出版)

ビジネスプロデューサーとしての働き方を実践するためには、誰がどういうことができて、どういうことが得意かについて、常に視野を広範囲に向けて、広く知っておくことが重要だ。

仮定の話になるが、もし世界中の人材について、誰に、どんな能力があり、どんなことができるかを把握していると、課題解決にかかる時間も異常なほど短縮され、出される解も非常に高いレベルになるはずだ。

視野を世界中に広げるのは実現困難な理想論のように聞こえるかもしれないが、それでも視野を広げる習慣を作って、その習慣を継続することには意味がある。

BTSは、世界中のトップクリエーターが集結して楽曲制作をしているわけで、事例がないわけではない。可能性としてはありえるのだ。

半径3メートルにいる人材でなんとかしようと考えない

大抵の場合は、そこまで視野を広げず、「自分の部下数名、半径3メートルにいる人材で何かできないか」と考えてしまうことが多いのではないかと思う。

そうではなく、実現可能性は一旦無視して、視野を広げることを意識し、会社全部のリソースを使って何かできることを考える。そして、今いる従業員だけでなく、退職してしまったOBや取引先など……この世に存在するあらゆるリソースを含めて構想すると、面白い、そして社会の役に立つビジネスプロデュースができるはずである。

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