バリアを張らず「相手の目線」で話してみよう

映画の中でフィリップの恋が語られます。彼には文通している女性がいます。青年は会うべきだと主張します。なぜなら、フィリップは会いたいと思っているからです。

弘兼憲史『弘兼流 60歳から、好きに生きてみないか』(三笠書房)

フィリップは恋などできないと言います。理由は「障害者だから」「歳だから」、さらに「金持ち」さえも恋ができない理由だというわけです。男性は勝手に自分の限界を決めていたのです。

青年は無理やりデートをセッティングしてしまいます。デートの場所に行かなければならなくなったフィリップは……結果はぜひ映画を観てください。

やっぱり自分でバリアを張ってはいけません。

とくに60代からはそうです。

自分から現場に降りていく、そんな気持ちが必要です。それは、媚びるというのとは違います。

幼児に話しかけるときは、しゃがんで話をしましょう、といわれます。これは日常の生活でも同じ。まず目上(というように上の者として見られているのですから)のほうから、若者に近づいていくことで、きっと新しい発見がありますよ。

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