失敗を経験しないで育つ方が損

小川大介『頭のいい子の親がやっている「見守る」子育て』(KADOKAWA)

もうひとつ大事なことは、失敗は「今の自分にはできないことができる人もいる」ことに気づくチャンスにもなるということです。ほかの人のよいところに気づく目は、生きるために必須です。まわりの人の魅力をたくさん知って、素直に「すごい」と感じることは、子どもの成長段階で大切なことです。

何をさせてもうまくできるけれど、他人への敬意がない人は、周囲の人との関係をうまく築けず、孤独になりがちですね。

失敗して傷つく経験を子どもになるべくさせたくない気持ちは、わからなくはありません。ですが実際のところ、「失敗すると損」なのではなくて、「失敗を経験しないで育つのが損」なのです。失敗から立て直す経験を積ませ、困難を乗り越えられるメンタルを育ててあげましょう。

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