昨今は、非正規でも出産継職が当たり前

女性が働くことが当たり前となり、そして、サポートも拡充していくことにより、結婚・出産での就業継続率は急上昇を見せます。直近であれば、結婚しても仕事を続ける人が79.8%。出産しても仕事を続ける人が正社員は91.3%となっています。

結婚よりも出産の数字が高いことに違和感を持つ人もいるでしょう。その理由は、まず、結婚には正社員・非正規社員のほかに、自営業者やその家族なども含まれていることが挙げられます。もう一つは、出産の数値は、「結婚退職せず、就業継続した人」を分母にしているため、労働志向が強いこともあるでしょう。

特筆すべきは、非正規の出産後の就業継続率で、こちらも直近60%と急上昇を見せています。この数字は今後さらに伸びそうです。

いかがですか?

「女性はずっと働くべきだ」という意見が社会的合意となる中で、当の女性たちはそれにしっかり応え続け、結婚しても出産しても働きぬく姿勢を示しているのです。

妻が見た夫像さえ「頻繫に家事をしている」

さて、こうした社会・会社の変化に対して、家庭内はどうだったでしょうか?

もし、全く変わらず昭和のままだったら、「働け」「産め」「家事をしろ」では女性は燃え尽きてしまいますよね。そんな無理な状態から、家庭も遅ればせながら、少しずつ、かつ、近年急速に変わりつつあるようです。

出生動向基本調査から作った図表4と5をご覧ください。

これは、既婚女性に聞いた自分の夫の家事育児支援状態です。

直近では、「日常的に支援している」が、家事41%、育児34%でトップ。これに「ひんぱんに支援してくれる」が、家事23.4%、育児14.8%あり、両方加えると、普通に支援してくれる夫が、家事では6割強、育児で約半数となっています。