契約件数が増えるほどキャッシュが積み上がる

ここで思い出すのが、光通信です。ITバブルの時代に携帯電話販売で急成長した光通信の株価は、2000年2月に24万1000円という最高値をつけました。

渡部清二、複眼経済塾『株主総会を楽しみ、日本株ブームに乗る方法』(ビジネス社)

ところが3月に入って架空契約疑惑が週刊誌で報じられ、営業利益も赤字に転落したのを機に株価が暴落、今度は20日営業日連続でストップ安になりました。この20日連続は、いまも最長記録として語り継がれています。

その後、光通信は事務機や宅配水などサブスクリプションモデルに業態を転換し、いまはキャッシュフローが潤沢な会社として復活しています。

ロボットホームが運営する「TATERU」も、マッチングがうまくいけば、その後、安定して管理費が入ってきます。契約件数が増えるほどキャッシュが積み上がるという確実なビジネスモデルに転換した点で、両者はとても似ています。

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