夫の許可は不要、激しさより回数

録画や録音は、一番激しく怒っている時を押さえられなくても大丈夫です。それ以上に大切なのは回数です。1回より3回、10回と数が揃っていれば、モラハラが長期にわたってくり返し行われていたことの証拠になるからです。一つの確固たる証拠を取ろうとするより、小さな証拠を数多く残すようにしましょう。

ちなみに、証拠を取るための撮影や録音に夫の許可はいりません。隠れて記録したものでも、裁判所は証拠として採用します。

別居した後でも証拠集めは可能

証拠を集めるには別居前に動き出す必要があるわけですが、すでに別居中だったり、すぐに家を出ないと身の危険がある場合には、録音や録画は難しくなります。その場合でも、メールやLINE、電話などのやりとりから、夫婦関係が修復できない状況にあるとわかれば問題ありません。

例えば「戻ってこいと言うのなら子を叩いたことを謝ってください」というメールに対して「叩いたのは教育の一環だ」という返事が来ていたら、叩いたことを認めていると言えます。

別居後に大量の着信や暴言のメールを残すこともあります。相手はモラハラ夫です。必ずどこかにその片鱗は出るものなので、諦めないようにしましょう。

関連記事
「ほかに男ができたに違いない」…妻から突然、離婚を言い渡される"モラハラ夫"の残念な共通点
年収でも価値観でもない…「結婚相手に絶対選んではいけない人」を見分ける"たった1つの要素"
職業を侮辱され、胸が潰れそうになった…路線バス運転士に敬老パスのお客が吐いた「呪いの言葉」
「殺すぞ!」ぐらいは日常茶飯事…路線バス運転士が「バス停にいるクルマ」から受ける罵倒のバリエーション
認知症よりも怖い…高齢者医療の専門家・和田秀樹が「人生最大級の悲劇」と断言する"死にいたる病"