修練会でセクハラが起こり精神不安定に
そこでセクハラ事件が起こって高校も休みがちになってしまって、卒業式も出られなくなってしまいました。親も、私には悪霊が憑いてるから修練会に行くように勧めてきたので、高校を卒業してから18歳で韓国の修練会に行きました。お金を払うんですが、教会は修練会の参加費は比較的お金を取りません。40日いてたしか10万円もしないぐらいで行けたと思います。
その修練会では、朝昼晩1日3回、役事っていう除霊がおこなわれていました。音楽に合わせて歌いながら手拍子したり、体を叩いたりするんです。いっせいに何百人もが集まって、体を叩いて除霊する。それ以外の時間は講義とかびっちり入ってるんですが、その修練所では精神が錯乱してしまう信者さんを見かけることが多々ありました。若い女の人が、夜、みんなで寝袋敷いて寝ているときにおかしなことを叫びだした場面にも遭遇しました。
韓国で精神病棟に入院し麻酔で眠らされた
それを傍観していた私も、さまざまなストレスが重なり、ついには精神病棟に入院することになり、病院で、硬くて狭いベッドにうつ伏せに寝かされて、後ろからぶすっと注射を打たれて、強制的に全身麻酔をかけられて、眠らされていました。牢屋みたいな部屋です。起きた頃には誰もいなくて、ご飯だけは3食いつのまにか置かれていて、動物園かなって。誰もいなくって、自分はどこにいるのか、何をしてるのか、ほかの人はどこにいるのかわからない、すごく不安な状況が続きました。何時間も誰も来なくて、怖くなって人を呼ぼうとするんですけど、ストレスで声が出なくなっちゃうんです。声が出せないからドアを叩いたりして人を呼ぼうとするんですけど、そしたら韓国人の看護師たちが来て、自分を押さえつけてベッドに拘束して、精神安定剤を飲まされて麻酔されて眠らされる、ということが初日から2日目まで続いたと思います。
やっと、医者と思われる人が来て、その人が日本語で話しかけてきたので、こちらも安心したのか、やっとちょっと声が出るようになって、「ここから出たいです」「お願いします」「出してください」って必死で言って。そしたら、相部屋に移してくれました。症状は良くなっていかないんですけど、あの拘束される部屋に絶対に戻りたくないって思って、パニックの症状が出そうになっても必死で隠したり、叫んだり暴れたりしないように自分でトイレにこもったりとかしていました。しばらくして、やっと退院できることになりました。