「賃貸と購入、どっちがおトクか」の最終結論
しかも、賃貸の場合には好きなところに住めて、家族が少なくなったら小さな部屋に引っ越すこともできるので、家族の状況によって住み方の選択もできます。
ですから、「賃貸と購入、どっちがおトクか」とよく議論になりますが、今は、甲乙つけがたいというのが現状でしょう。
経済面だけで見ても、物件を買うと住宅ローンや固定資産税などを支払わなければならず、修繕もすべて自分で行わなくてはなりません。
一方賃貸は、家賃以外の支払い金額が少なく、修繕などもほとんど大家さんがしてくれるので、自己負担しなくてすみます。
経済的な面で比べても、どちらがおトクとは言いがたくなっている状況。人によっては、「それでも持ち家だと売れるから」と思っている人もいるようですが、中古市場の価格を見て、あまりの安さにがっかりするのではないでしょうか。
住宅ローンは固定金利がいい
それでも住宅を買いたいという人は、どうすればいいでしょうか。家を現金で買えるという人はまずいないでしょうから、多くの人が、住宅ローンを組むことになります。
住宅ローンの金利は、「固定金利」「変動金利」「固定金利選択型」の3つがあって、それぞれメリット・デメリットがあります。
固定金利
特徴:借りた時の金利が最後までずっと一定なので、返済額も一定
メリット:最後まで返済額が確定しているので安心。今は低金利なので有利
デメリット:借り入れた後に市場の金利が下がっても、返済額は減らない
変動金利
特徴:一般的には市場動向に合わせて5年に一度(基本的に)、金利が見直される
メリット:金利が低くなると、返済額が下がる
デメリット:金利が125%以上、上がると、返済額は125%までしか上がらないことになっているが、未収利息が発生して返済金が増えていく可能性がある
固定金利選択型
特徴:最初は固定金利で設定し、後に固定か変動かを選べる
メリット:ライフプランに合わせ、返済している途中でも自分で金利を選べる
デメリット:固定金利の再設定時に、金利が上がって返済額が上がる可能性がある
住宅ローンを借りる時には、返済額を低く抑えたいと思い、「変動金利」を選びがちですが、今のような低金利の中では、将来、金利が上がっていく可能性があります。ですから、今借りるなら、「固定金利」で、無理なくゆとりを持って支払える範囲内で借りたほうがいいでしょう。