ITエンジニアは「シャツ着たブルーカラー」か

――生年月日はいつでしたっけ。

1993年生まれ。平成5年です。

――マーサーというアメリカの会社にいたときにね、世界中の専門職の給与を調べるという仕事をしたことがあってね、IT関連の仕事の値段がすごく高いときがありました。それが1996年くらいからガクガクと値崩れをしてきた。どこでも必要になってきたから特別な超専門職ではなくなったわけです。きっと今後そういうことになっていくんだろうね。

こういった時代に生まれてきたのも、不思議な縁とでもいいますか、きっと僕が社会を変えるという暗黙のメッセージかもしれません(笑)。僕のまわりにですね、「自分はプログラム書けるから大学なんて行かなくていい」なんて言っている人もいるんです。今GREEですとかそういった伸びている会社のおかげで、エンジニアがものすごく重宝されていますが、それはなぜだろうという背景を、(彼らは)考えていないのだと思う。きちんと考えれば、これって昔、「俺は手に職つけて宮大工になる」と言っているのと変わらないだ、ということに気がつかないといけない。

――そうそう。一緒ですよね。ITとか言うと洗練されている感じがしてしまうけれど、労働条件的にはめちゃめちゃですしね。

シャツ着たブルーカラーじゃないの、と思うこともある。このようなIT業界も変えていきたいし、これからの日本の未来をよくしていくためにも、もっともっと動き続けます!

――それが如実にでているのがインドのバンガロールとかムンバイですよね。日本の未来のためにも、うめけんさんの今後の活躍が楽しみです。本日はありがとうございました。

 

<柴田からの提言>

世の中は「集団管理」を基本にしているので、気をつけないとすぐに“型”や“枠”にはまります。誰かが決めた“型”や“枠”の中で生きていると、自分の世界観がどんどん小さくなっていきます。道なき道を飛ぶ! 意識してそういう動きをしたいですね。

これまでお届けしてきた本連載も、今回でいったん一区切りです。また「好きをカタチ」にしている方たちを集めて再びお目にかかれればと思います。ご愛読ありがとうございました。

(柴田励司=聞き手 高野美穂=構成)
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