進学校のつめこみ方針に反発

――聞くところによるとこのことがネットで話題になって、“孫さんにフォローされた高校生うめけんに会いたい”って人がこの後いっぱい出てきちゃったわけですよね? 自分の周りが変わっていくのを感じましたか。

はい、感じましたね。ソフトバンクの30周年記念にも呼んで頂きましたし、記者会見で未成年のフィルタリングの話に触れた際、僕の話を出してくれたりもして。それがちょうど総務省の規制に関して批判をするシーンだったということもあって、テレビのニュースでも使われてさらに話題になりました。

――だんだんと普通の高校生ではありえない世界がやってきてしまったと思うんだけれど、このとき“学校と自分との関係”ってどうしていたの?

少し学生時代に考えていたことをお話させてもらうと、僕は、中3までは「将来の夢なんてわからん」と答えていた。その理由は子供である自分が知っている職業なんて限りがあると思っていたから。

――よくあるように野球選手、なんてことは思わなかったの?

自分がスポーツや音楽をやってもある程度までしかいかないことには気がついていました。それよりかは、新しい仕組みをプロデュースしたり、難しい団体や企画をマネージメントをする側の方が向いていると思っていた。

小中は公立に通っていたんですが、生まれつきネットをやっているし、小3でパワポを使ってアルバムをつくっていたりしたので、高校進学時は高専にいこうかも考えたくらいです。

ただし、自分のやりたいことも決まっていないわけだし、きっと考えることも今後変わるだろうという予測がついていたので、(自分の進路として)高専は違うかもしれないなと思い直しました。これには父親のアドバイスもありました。

そこでひとまず一時的に勉強して、地元の進学校へ入学。その後のプランとしては、高3の1年間だけ受験勉強して、東京の文系の大学に入り込んでしまえればいいと思っていたから、高2・3は好きなことして過ごずつもりでした。しかし、進学校のつめこみ教育では、1・2年次からやることが全部プログラミングされていて、まったく自由にはさせてもらえず、とてもしんどかった。課題を出しておきさえすればOKという方針にも納得いかなくて、反抗的な態度で過ごしていたんですが、それでも1年から2年にはギリギリ進学しました。

――あ、1年は在籍したんだ。

はい。どんな態度をとっても1年から2年へは進級できると調査済みでした。けど、どうやら、2年から3年は難しいということも聞いていました。だから先を少し考えないとなぁと。