こんな人は絶対採用してはいけない
そもそも内定が出て即決できない程度の気持ちしか感じられていない企業に転職しても、幹部・中核人材として職務に打ち込み、コミットしきれる可能性は高くないでしょう。
先に内定をいくつかもらっておいて、その後、その中から転職先を決めることを前提に動いている人は、自分の軸、「絶対基準」がないままに転職活動しているケースが多く、結果、転職後に「事前に考えていたのと違った」というようなことになる場合が非常に多いです。
中途半端な気持ちでの選択は、転職を繰り返す下地ともなります。絶対基準で「ぜひ次はここで」と思えないような内定であれば、辞退して他の案件を検討するか、現職を続行すべきです。
採用企業側の立場で当コラムを読まれている人には、内定提示後の回答期限は延ばすべきではないということをお伝えしておきます。
即決で快諾できないような幹部・中核人材は、採用しても期待通りの活躍をしてくれることはまずないでしょう。何かあればすぐ転職していってしまう人です。採用コストの掛け損にならないよう、留意してください。
複数の内定から選ぶ行為について唯一許されるのは、「いずれも魅力的であり自分でも貢献できる可能性を非常に高く感じているお話で、甲乙つけがたい魅力をそれぞれに対して感じている応募先から、複数内定が出た」という状況です。
体が二つ、三つあるならば、それぞれの会社に入社したい。そうした話であれば、最終的に並べて比較検討し、悩みに悩んで意思決定すべきです。
応募者も採用企業も対等な関係
転職において「応募者側は選ばれる立場であり弱者である」「企業に対しては可能な限り自分に有利な条件交渉をして入社しないとだまされる・損をする」という考えも「危険な定説」です。
応募者も採用企業も、どちらも弱者でもなければ強者でもありません。対等な立場で、お互いのこれからについてしっかり語り合い、すり合わせる。その先に、お互いがハッピーな縁となる転職・採用があるのです。