独身49歳の公務員から「1000万円引いた」

「昨日のことだけど、ホス狂いの友だちが『1000万円引いた!』って喜んでいた。帯の電子通帳を見せてもらいました。本当に1000万円台を持っていました。その子はあまりかわいくない、ちょっとイモっぽいソープ嬢」

そのソープ嬢は「独身49歳の公務員に結婚をチラつかせて引いた」という。満足気に電子通帳を見せてくれた。

「おじさんってイモっぽい女が好き、純粋みたいな。勘違いして信じちゃう。逆に美人のほうがおじさんにはモテない。その子はどちらかというと一見清楚ではあるけど、実際は手に負えないホス狂い。1000万円は担当に全ツッパすると思う」

「全ツッパ」とは全額投入という意味だ。彼女だけでなく、ホス狂いたちはSNSで積極的に発信・交流している。オンラインで仲良くなってからのリアル女子会は、女性たちの同性との出会いの最もメジャーな形となっている。

ホス狂い同士がつながると、どうやってお金をつくるかの情報交換となる。おじさんから1000万円引いた、2000万円引いたという成果が飛び交う。ホス狂いたちは、みんながみんなおじさんたちの財産をどう奪うかを考えている状態だという。

「おじさんにガチ恋させる」情報商材も登場

最近ではおじさんをガチ恋愛状態にしてお金を引き出す方法が、情報商材となって高額取引されている。

「情報商材は2万円とかするけど、真似したい女の子たちがどんどん買っている。めちゃ売れています」

情報交換、情報商材だけでなく、おじさんからお金を奪う方法をコンサルティングする女性も現れた。

「LINEサポートとか。おじさんからこういうLINEが来たら、こう返すみたいなことを教える。おじさん相手の色恋もだんだんマニュアル化されてる。みんなとにかくお金を稼げる手段を探している。理由はたったひとつ、担当に貢ぐため。おじさんは歌舞伎町には近づかないほうがいいです。本当に危ないし、ヤバいです」

ホス狂いの女の子たちは、どうしてそこまでしてホストに執着するのだろうか。客観的な立場にいる安部里穂子に聞いてみる。

「ホストと姫という立場を超えて愛されたいのだと思う。他の女は本営だけど、自分だけは違うと思いたい。私がホス狂いになれなかったのは、たとえば初回に行ってホストにアフターしようとかランチ行こうとか誘われても、その見返りに何を求められるの?って考えちゃう」

風俗で稼いでいたのでお金はあったが、ホストの本心が見える。イケメンと遊びたい心はあっても、とてもハマれなかった。