アゴがかたいと表情もかたくなる

笑顔が自然な人、表情がやわらかい人の特徴として、「おでことまゆがゆるんでいる」という話をしました。実はもう一つ、無視できない大きな特徴があります。

大橋しん、赤松かおり『すごい自然体に読むだけでなれる4コママンガ』(飛鳥新社)

それは、「アゴがゆるんでいる」ということ。心理的なストレスがかかっているとき、おでことまゆに加えて、アゴもかためてしまいがちです。

アゴをかためたり、かみしめてしまうと、口の中が狭くなって、のどが詰まってしまいます。すると、頭もかたくなって、首は縮まり、姿勢は崩れ苦しくなってしまうのです。加えて、がく関節症という症状や、睡眠時の歯ぎしりが出てしまうこともあります。

これは無意識にやってしまっていることなので、改善するのは難しいと思うかもしれませんが、そんなことはありません。正しいイメージを持てば、ガチガチにかたまってしまったアゴや頭を解放していくことは十分に可能です。

筋肉が緩むと自然と口角も上がる

ですから、その逆を考えましょう。

アゴが、重力にしたがって自由に落下していくイメージを持ってみてください。アゴが頭から離れて、自由になっていくようなイメージです。アゴの筋肉が緩むと、首の筋肉も緩んでくるので、前回の記事でお伝えしたように、頭を背骨の上にふわっとのせやすくなります。

よい笑顔の条件として、口角がキュッと上がっていることが、よく挙げられます。

たまに、アゴを緊張させながら上手に口角を上げている人を見ますが、どこかちょっと不自然ですね。アゴ(と、できれば首)が自由な状態で、ニコっとすると、口角が自然にキュッと上がっていきます。女優スマイルをマスターすることも夢ではありませんので、ぜひ試してみてください。

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