ケース2:メリハリがなく頭に残らない表

2×2のマトリクスで整理されており構造は非常にわかりやすいですが、なんとなくのっぺりとしていて頭に残らず、通り過ぎてしまうような印象です。全体的にメリハリがなく、ポイントがわかりづらいのが最も大きな問題です。

問題1:文字にメリハリがない

表の中に書いてある文字が全部同じ大きさ・太さなので、どこに着目するべきなのかがわからず、頭の中を通り過ぎてしまいます。

問題2:色にメリハリがない

表のタイトルの塗りつぶしはすべて薄い水色で、メリハリがありません。これも、内容が頭に入ってこない理由の一つです。

問題3:結局何が言いたいのかわかりにくい

表がすべて文字情報で示されているので、読み取るべきメッセージがぼんやりしています。

改善法:見せたい要素は色付け、他の要素はグレーに

対策1:エッセンスを抽出して見出しをつける

それぞれのセルで認識してもらうべき情報を一言で抽出した「見出し」を、大きく太く書きました。こうすることで、キーになる情報が「脳に引っかかる」スライドになります。

対策2:アリだけ色を付ける

このスライドのキーメッセージは「アリのように過ごすべきだ」であると仮定して、アリだけに色を付けました。逆にキリギリスはグレーにしたので、自然とアリに目がいきます。

対策3:○×のビジュアルを添える

伝えたいのは要するに「アリの冬は良い、キリギリスの冬はダメ」ということなので、「良い」「ダメ」のイメージを○と×で表しました。