今持っている金融商品を本当に理解できているか
資金運用において個人は3カ月や1年などの期間損益を気にする必要はない。最も重要なことは、安値で、コストを抑えて、分かりやすい(つまり、シンプルな)金融商品を購入し、無理なく資金を運用することだ。その点を徹底したうえで、国内外の経済環境の変化を予想し、より良い購入のタイミングを探ればよい。内容が分かりづらく、想定外の損失を抱える恐れがあり、コストもかさむ仕組み債に個人が手を出す必要はない。
今後、米国の追加利上げや中国の本格的な景気後退の懸念の高まりによって、世界経済は悪化し、金融市場では株価が一段と下落する恐れが高まっている。それだけに内容が十分に理解できていない金融商品に手を出していないか、いま一度、冷静に確認する意義は大きいだろう。